読書感想文

新刊、休刊、文学、専門書。
あらゆるジャンルの書籍について読書感想を書いていきます。
得意分野: IT関連技術書、ミステリー小説、ベースボール


2007/01/08

何苦楚日記

セントルイスカージナルス所属のメジャーリーガー田口壮選手の2002年、2003年のブログに解説を加えて書籍化した作品。
3年前に出版され、現在は売り切れ状態となっている。どうしても入手したかったので出版社に増刷の予定がないか問い合わせたが、その予定はないとの回答があった。
そこで古本屋を数件回ったがおいていない... 結局amazonのマーケットプレイス(古本)で入手することができた。
私が田口選手のブログを読み出したのは2004年。ようやくメジャーに定着した年であった。彼の文章は関西人らしく最後にオチをつけることが多く、すばらしい文章構成力であった。また野球や生活面での苦労も伝わってき、非常に親近感を覚えた。
そんな彼が遂にワールドチャンピオンに輝き、このオフはメディアへの登場回数も多かった。ほとんどの番組を録画し見たが、メジャーに定着するまでの渡米当初の苦労話などを聞いてどうしてもこの何苦楚日記が読みたくなり、やっとの思いで入手できた。
当 然のように一気に読んだ。1年目開幕メジャーに選ばれずマイナー(3A)におちたこと。またシーズン途中に3Aから2Aに移動させられたこと。プロ野球 で10年活躍したスター選手であれば怒って辞めてしまいそうな状況での彼の考え方というのが、野球に関係ない普通のサラリーマンであっても非常に参考にな ると思う。少なくとも私は非常に感銘を受けた。何かつらい状況に陥ったとき、この本を読めば勇気付けてもらえる気がする。
本文の最後で、長男(寛 君:ワールドチャンピオンになったときに抱かれてグランドにいた子供)をアメリカで生むか日本で生むか(アメリカで生めば将来アメ リカ市民権を選択できるが...)といった点について、なぜ周りの意見に従わず日本で生むことにしたかという点については、田口選手らしい考え方が述べら れていて良かった。また命名についての熱い思いについて触れるとともに最後にきっちり笑いをとるあたりさすが田口選手!と思わせる作品であった。
メジャー野球のバックグラウンドがないと一部理解しにくい面もあるが、基本的には誰が読んでも楽しめるであろう超お薦めの作品である。(といっても簡単には入手できないでしょうが....)

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