読書感想文

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2007/10/20

不動心

著者はニューヨークヤンキースの松井秀喜選手。
文体からしておそらくインタービューした内容を編集者の人が文章にしたのではないかと思われる。
左手首を骨折した2006年シーズン終了後に書かれている。

松井選手といえばマスコミに対して誠実に対応することで有名であるが、私が一番驚いた彼のコメントはまだプロ入りする前、ドラフト1位で巨人に指名されたときのコメントだ。
当時彼は星稜高校の主砲であったが、夏の甲子園2回戦で5打席連続敬遠されチームは敗退。星稜の山下監督は「優勝を狙えるチームだったのにあんなやり方は....」と言っていた。おそらく松井選手も不本意な形で負けて相当悔しかったであろう。だが彼は、あの敬遠があったからこそ注目されドラフト1位で入団でき高額な契約金ももらえるのだと発言していたのだ。こういう発想の仕方をできるなんてすごいなぁと思っていた。
今回この本を読んでみて、「人間万事塞翁が馬」という言葉で5打席連続敬遠のことに触れていた。なるほど、だからプラス思考でああいうコメントがでてきたのか。

また、「努力できることが才能である」という言葉を小さいころに父からおくられ、その言葉を胸に頑張ってきたというエピソードがあった。とてもよい言葉だと思う。

マスコミが書く記事のようにコントロールできないものは気にせずに、自分でコントロールできることに集中して結果を残そうという姿勢も素晴らしいと感じた。

マスコミに対する対応やチームプレーに徹するか個人の成績が重要だと考えるか、イチロー選手と比較すると正反対の部分も多い。ただ間違いなく現在の日本人MLB野手では最高の2人である。

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