アメリカに駐在していた著者が訪れたメジャーリーグベースボールの球場についての魅力が書かれた本。著者は全30球団の本拠地(旧球場も含めて47か所)を訪問しているだけのことはありかなり詳しい。
前半は各球場の名物や特徴の紹介をしており、メジャーリーグの雑学知識を身につけたい人には超お薦め。私はメジャーの球場はセーフコフィールド(シアトル)とドジャースタジアム(ロス)にしか行ったことがないが、この本を読んでほかの球場にもいってみたいと思った。
アメリカの球場に対して、左右非対称の形状が多い点と、90%が天然芝である点について疑問をもっていたのであるが、この本を読んでなんとなく謎が解けたような気がする。そして、非対称球場の典型ともいえるフェンウェイパーク(ボストン)が、建築物としての評価が高いことを初めて知った。レフト線のすぐ横にフェンスがあったりグリーンモンスターがあったりと確かにいびつではあるが、ああいう球場も一度は訪れてみたい。
中盤では球場建築の流れについて語られ、アメフトとの兼用スタジアムやドーム球場が一時期はやったが、現状ではオールドスタイルが流行になってきていると語られている。
後半には球場の特性を生かしたチーム作りについて解説されており、人工芝の球場では俊足選手をそろえるといった例が書かれている。人工芝なので打球が速く野手の間を抜けていくというのは知っていたが、盗塁自体も土のグランドより人工芝の方が滑らなくて走りやすいというのは知らなかった。ベースボールの個人成績を分析するのが好きな私としては非常にためになる内容だった。
あっさりと読めるかと思って読んだのだが、結構中身が濃く読むのに時間がかかった。
メジャーリーグ好きの人やこれから現地での観戦を考えている人にお薦めの1冊。
ラベル: ベースボール

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