読書感想文

新刊、休刊、文学、専門書。
あらゆるジャンルの書籍について読書感想を書いていきます。
得意分野: IT関連技術書、ミステリー小説、ベースボール


2007/03/24

自己再生

ロサンゼルスドジャースの斎藤隆選手が振り返るアメリカ行きを決意してからの1年間。
つい先日斎藤選手のブログでこの本の紹介があるまで出版されるということを知りませんでした。
昨 年の末に雑誌(日経Associe)に斎藤選手のインタビューが掲載されていて、渡米した当初の苦労話などを読んで非常に感動しました。なにかつらいこ とがあったときにこの記事を読めば勇気をもらえるなぁと思って切り抜きして保存していたのですが、たった6ページのインタビューではなく、200ページ以 上の単行本という形でだしていただいてすごくうれしいです。
早速読みましたが、斎藤選手の人間としての魅力、熱い思いが伝わってくるよい作品です。特にメジャー初登板した後のバスの中のエピソードは目頭があつくなりました。

元 々関西の球団が好きであったため、つい数ヶ月前まであまり斉藤選手のことを詳しく知りませんでした。ワールドシリーズのゲスト解説で斉藤さんのトー クがわかりやすく、現役選手だけに実体験に基づいた興味深い話をされていたので興味をもちました。そしてオフシーズンの斉藤さんの出演されたインタビュー などをチェックしていたので4連続ホームランのエピソードは知っていたのですが、本で読んでも改めてチームの結束力というか斉藤選手とチームメイトとの絆 というのが伝わってきました。熱い男斉藤隆かっこいいです。
やっぱりこの本は苦境に立たされたときに読めば勇気をもらえる良書だと思います。

環境を変えて成功した2006年。今年は周りの期待も大きくプレッシャーを感じることが多いかも知れませんが、ぜひとも野球を楽しんでもらいたいです。

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2007/03/03

three nights in August

2003年8月のセントルイスカージナルス Vs シカゴカブスの3連戦を中心に描かれたドキュメンタリー。カージナルスのトニーラルーサ監督を中心に、選手のエピソードなどを紹介している。

こ の本を知ったのは2006年11月。カージナルスが2006ワールドチャンピオンになった影響か、この本が映画化されるという情報を日本のニュースサイ トで知った。田口選手が絶賛しているラルーサ監督は野球選手 -> コーチ -> 監督という経歴であるにも関わらず弁護士資格を取得おり、前々から興味があったのでどうしても読みたくなったが翻訳本はまだ存在しない。私は今までまとも に分厚 い英語の本を読んだことがないし(ハードカバーで本編263ページある)、決して英語が得意なわけでもない。下手すると50ページぐらいで挫折するかもし れないなぁと思いつつそれでも買った。

2006年12月末から読み始め、本日読み終わった。200ページ以上は通勤電車の中で読んだ。ほ とんど辞書を引かず、概要がわかればよいやという考えで 読んだので、細かい部分はあまり把握できていない。でも充分おもしろさは伝わり、毎日楽しみながら読めた(1ページ読むのに5分ぐらいかかったが..)。

ラ ルーサ監督がどうやって弁護士資格を取ったかについては、冬場のオフシーズンに勉強して取得したようだ。彼は34歳でホワイトソックスの監督に抜擢され たのだが、まだ若かりし頃(アスレチックス監督時代)には、試合に負けた日に家に帰って娘さんをお風呂にいれているときにかんしゃくを起こしてしまい、そ れ以来娘さんが試合結果を気にするようになったそうだ。そしてラルーサはナイトゲームで負けて翌日がデーゲームの場合には、娘さんのことを気にして家に帰 らずに監督室で一晩過ごすなんてこともやっていたようだ。あとは、データを重視し、カウントに応じて1球ごとに守備位置の指示を出すことがあるという記述 が印象に残っている。

ダンカンピッチングコーチについても触れていたが、驚いたのは彼は現役時代キャッチャーだったそうだ。キャッチャーがピッチングコーチになるのもすごいことであるが、20年以上コーチを続けられるだけの結果を残してきている点もすごい。

田 口選手は入団2年目でマイナー中心の生活を送っていたのだが、カブスとの3連戦の時にはメジャーに昇格しており、第1戦の終盤に代打で出場している。代 打の打席は描写されており、相手投手のビデオ研究を熱心にしているというエピソードとともに約2ページにわたって紹介されている。田口選手のことに2ペー ジも触れていたのには驚いた。そして結局その打席は凡退したにも関わらず、高く評価されていたのがうれしかった。

現時点ではまだ英語版しかでていていないので、英語が苦手な人にはお薦めしづらい部分があるが、カージナルスの主要メンバーを知っていればある程度話の内容についていけるのではないかと思う。
個人的にはとてもよい作品であった。

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