読書感想文

新刊、休刊、文学、専門書。
あらゆるジャンルの書籍について読書感想を書いていきます。
得意分野: IT関連技術書、ミステリー小説、ベースボール


2007/09/23

リクルートのDNA

リクルート創業者の江副浩正氏が、リクルートの経営方針や事業戦略、社員の育て方などについて綴った本。副題は「企業家精神とは何か」。

USEN社長の宇野氏やインテリジェンスの鎌田社長、iモード立ち上げの松永氏などリクルート出身者で活躍している人が多くいる。リクルートがなぜ「人材輩出企業」なのか知りたかったのでこの本を読んだ。

リクルートが成長した理由としては、江副社長の目のつけどころが良かった点と業界2位ではだめで必ず1位になるつもりで事業に取り組んだ点であろう。

人材が育つのは、プロフィットセンター(PC)制で会社の中に小さな会社を作りPC長に権限を大幅に委譲し自律的に働ける環境を作ったことが大きいのであろう。普通の企業であれば部長になって初めてもらえるような予算などの権限が、リクルートでは20代の頃からもらえるのである(金額の大小はあるとおもうが)。若いころから自分の判断で経営をし、その成果で昇進や事業撤退など判断される訳であるから、若いころから経営者としての経験を積み、優秀な経営者になっていくのも納得できる。
日本の大企業ではなかなかできないPC制であるが、江副氏は東京大学を卒業してそのままリクルートを創業した。そのため会社勤めの経験がなくいわゆる大企業の常識がなかったのでこのような発想ができたのだろう。実際成功する企業家の条件として次のことを書かれている。

「若くかつ就職しないで起業すること。人はその人がその時までに経験した延長戦で物事を考えがちである。サラリーマンから見る経営者とその実像には大きなギャップがある。また、年をとってからではやり直しは難しいが、若ければやり直しがきく。」

その他、視野を広めるために(社員同士ではなく)心がけて社外の人との会食を機会を持ったり、勉強会や研究会への参加も推奨していたところも成功の要因だろう。

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2007/09/20

モバゲータウンがすごい理由

携帯専用サイト「モバゲータウン」成功の秘密と、携帯ビジネスの現状を解説した本。

私は30代で完全なPC世代。携帯の貧弱な入力方式と小さな画面ではストレスがたまるので、PCと携帯が両方あれば迷わずPCを使う。
しかし今の10代、20代はそうとは限らない。PCのキーボードを触る前に携帯を触ったので入力に対するストレスがない、パソコンは高くて個人所有していない、パソコンの起動に時間がかかるので面倒くさいといった考えをもっている10代、20代は決して珍しくない。となるとPCと携帯が両方あれば携帯を選択する。
今の10代、20代が携帯世代というのは知識としては持っていたが、どうも感覚的に理解できない。そんな思いがあったので本書を手に取ったのだが、予想以上にきれいに解説されており非常に参考になった。普段はウィルコムを利用しており、携帯電話(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)の流れには疎かったのだが、携帯電話会社の戦略(コンテンツ、おサイフケータイなどの課金)について詳しく解説されていたのも良かった。

インターネットといえばPCではなく携帯でアクセスするものと今後なっていくかもしれないと記述されている。それはないだろう、やっぱりインターネットはPC中心だろうと思っている自分はまだ完全には携帯世代を理解できていないのかもしれない。

30代以上の完全PC世代の方にお勧めしたい一冊。

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2007/09/10

レバレッジ・シンキング

サブタイトルは「無限大の成果を生み出す4つの自己投資術」。

レバレッジ(てこの原理)を利用して、「労力」「時間」「知識」「人脈」の4点について効率的に成果をあげる方法を記述した本。ハウツー本を読めば書いてある内容もあるが、作者自身が毎日何冊も本を読んでいる人だけあってうまくまとまっており、かつ作者なりのアレンジも入っている。
たとえば人脈に関しては、単に会を主催するだけでなく初対面でも話が弾むための工夫を述べるなど、作者自身が試行錯誤で工夫してきたノウハウが書かれている。
その他、三日坊主にならずにものごとを継続する方法や、効率的に作業をこなすための方法なども書いてあり非常に参考になる。
一生懸命仕事をしている割に成果があがっていない人や、これからもう1段上のレベルにステップアップしたいと考えている人にお薦めの1冊。

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