元メジャーリーガー長谷川滋利氏が紹介するメジャーリーグという「職場」の裏側。
彼の作品は以前にも読んだことがあるし、NHKのメジャーリーグ中継での彼の解説を何度も聞いている。したがって大半は知っている内容ではあったが、彼らしく理論的に分析されておりよくできた作品である。
エンジェルス、マリナーズとアメリカンリーグのチームに所属していたので、アメリカンリーグ全14球団についての分析が書かれている。元メジャーリーガーということで戦力分析は当然のこと、球場にまつわる話や球団経営の話まで触れる部分もあり、大変参考になった。個人的にはナショナルリーグも全球団解説してもらいたかったのだが、まぁインターリーグでしか対戦していないから敢えて書かないという判断をしたのだろう。
2005年シーズン終了後マリナーズがオプション契約を破棄した際には、彼がどこに移籍するか注目していた。正月番組では巨人上原投手から巨人に来てくださいといわれていたが、結局2006年初春に引退を表明した。本書では実はドジャースとの契約を考えていたと告白し、シーズンの半分は家族と離れて遠征にでるなどのためモチベーションが低下して引退を決意したそうだ。仮にドジャースと契約していたとすると斉藤隆投手とチームメートになっていた。ちょっと見てみたかった気もする。
本書はメジャーリーグ好きの人にお薦めの本。特にNHKのメジャーリーグ中継で長谷川氏の解説がうまいと感じる人にお薦めの作品である。
本書で特に印象に残ったのは次の部分。
・チームのタイプは2番打者でわかる。
(バントなど小技が得意な選手でつないでいくか、打つ選手でチャンスを広げていくか)
・セントルイスカージナルスがエンジェルスの選手を何人も獲得するのは、エンジェルスはマイナーから野球をしっかり叩き込む球団で、カージナルスとチームカラーが似ているため。
