読書感想文

新刊、休刊、文学、専門書。
あらゆるジャンルの書籍について読書感想を書いていきます。
得意分野: IT関連技術書、ミステリー小説、ベースボール


2007/11/24

長谷川滋利のメジャーリーグがますます楽しくなる観戦術

元メジャーリーガー長谷川滋利氏が紹介するメジャーリーグという「職場」の裏側。
彼の作品は以前にも読んだことがあるし、NHKのメジャーリーグ中継での彼の解説を何度も聞いている。したがって大半は知っている内容ではあったが、彼らしく理論的に分析されておりよくできた作品である。
エンジェルス、マリナーズとアメリカンリーグのチームに所属していたので、アメリカンリーグ全14球団についての分析が書かれている。元メジャーリーガーということで戦力分析は当然のこと、球場にまつわる話や球団経営の話まで触れる部分もあり、大変参考になった。個人的にはナショナルリーグも全球団解説してもらいたかったのだが、まぁインターリーグでしか対戦していないから敢えて書かないという判断をしたのだろう。
2005年シーズン終了後マリナーズがオプション契約を破棄した際には、彼がどこに移籍するか注目していた。正月番組では巨人上原投手から巨人に来てくださいといわれていたが、結局2006年初春に引退を表明した。本書では実はドジャースとの契約を考えていたと告白し、シーズンの半分は家族と離れて遠征にでるなどのためモチベーションが低下して引退を決意したそうだ。仮にドジャースと契約していたとすると斉藤隆投手とチームメートになっていた。ちょっと見てみたかった気もする。

本書はメジャーリーグ好きの人にお薦めの本。特にNHKのメジャーリーグ中継で長谷川氏の解説がうまいと感じる人にお薦めの作品である。

本書で特に印象に残ったのは次の部分。
・チームのタイプは2番打者でわかる。
(バントなど小技が得意な選手でつないでいくか、打つ選手でチャンスを広げていくか)
・セントルイスカージナルスがエンジェルスの選手を何人も獲得するのは、エンジェルスはマイナーから野球をしっかり叩き込む球団で、カージナルスとチームカラーが似ているため。

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2007/11/18

プロフェッショナルの条件

P・F・ドラッカーの著作10点及び論文1点から抜粋した生き方・働き方読本。サブタイトルは「いかに成果をあげ、成長するか」。

書いてある内容は非常にすばらしいのだが、どうも頭にはいってこない。すらすらと読めない。。
私がいままで軽い論調の作品しか読んでこなかったのが悪いのか、日本語訳が悪いのかわからないが、どうも難解な言葉で不自然な日本語のように感じ、なかなか作品に集中できなかった。特に前半部分。平易な言葉で要点だけまとめれば、15ページ程度の非常にありがたい作品になるような気がする。

内容は資本主義から知識主義に変革している中でホワイトカラーは組織の中でいかにして仕事に取り組むべきかといった事柄で、非常に参考になることが書かれていた。
特に最終章のIT革命の先に何があるかの部分では、まだまだ変革は起こると書かれており、非常に参考になった。

組織の在り方についても書かれていたが、googleなど新興IT会社を見るにつけ、組織は大きさではなく、いかに能力のある人間に仕事に集中できる環境をあたえることかがポイントであると痛感する。
日本のIT大手では、製造ラインのように組織を分割し有機的につながっていないと思う。

本書は「知識労働者」として働いてる人のうち、現状の仕事の仕方に満足していない人にお薦めの作品である。

最後に、特に感銘を受けた部分を引用させていただく。

「知識労働は、量によって規定されるものではない。コストによって規定されるものでもない。成果によって規制されるものである。部下の数や管理的な仕事の大きさは、知識労働の内容を知る手がかりにはならない。」

(昇進した人がその後成功しないのは)「新しい任務に就いても、前の任務で成功していたこと、昇進をもたらしてくれたことをやり続ける。そのあげく、役に立たない仕事しかできなくなる。正確には、彼ら自身が無能になったからではなく、間違った仕事の仕方をしているために、そうなっている。」

「成果ではなく、権限に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことや、自らがもつべき権限を気にする。その結果、本当の成果をあげられない。」

「よい仕事をすれば、昇給させることにしている。しかし昇進させるのは、
自分の仕事のスケールを大きく変えた者だけだ。」

「何によって憶えられたいか」

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2007/11/06

野球神よ、大リーグ球場に集え

アメリカに駐在していた著者が訪れたメジャーリーグベースボールの球場についての魅力が書かれた本。著者は全30球団の本拠地(旧球場も含めて47か所)を訪問しているだけのことはありかなり詳しい。

前半は各球場の名物や特徴の紹介をしており、メジャーリーグの雑学知識を身につけたい人には超お薦め。私はメジャーの球場はセーフコフィールド(シアトル)とドジャースタジアム(ロス)にしか行ったことがないが、この本を読んでほかの球場にもいってみたいと思った。

アメリカの球場に対して、左右非対称の形状が多い点と、90%が天然芝である点について疑問をもっていたのであるが、この本を読んでなんとなく謎が解けたような気がする。そして、非対称球場の典型ともいえるフェンウェイパーク(ボストン)が、建築物としての評価が高いことを初めて知った。レフト線のすぐ横にフェンスがあったりグリーンモンスターがあったりと確かにいびつではあるが、ああいう球場も一度は訪れてみたい。

中盤では球場建築の流れについて語られ、アメフトとの兼用スタジアムやドーム球場が一時期はやったが、現状ではオールドスタイルが流行になってきていると語られている。

後半には球場の特性を生かしたチーム作りについて解説されており、人工芝の球場では俊足選手をそろえるといった例が書かれている。人工芝なので打球が速く野手の間を抜けていくというのは知っていたが、盗塁自体も土のグランドより人工芝の方が滑らなくて走りやすいというのは知らなかった。ベースボールの個人成績を分析するのが好きな私としては非常にためになる内容だった。

あっさりと読めるかと思って読んだのだが、結構中身が濃く読むのに時間がかかった。
メジャーリーグ好きの人やこれから現地での観戦を考えている人にお薦めの1冊。

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