著者は元Amazonでバイヤーをしていた土井英司氏。自らの経験を基に仕事について語る。
年収の高い会社に転職したいと考える人は多いであろうが、著者は単純に年収だけに惑わされてはいけないという。仕事を選ぶ際には、そこでどのような経験ができるか(=どれぐらいお金を払ってでも経験したい内容か)も考慮に入れる必要がある。
たとえば、将来的にステップアップにつながるような経験を積める仕事(年収400万円)と、キャリアアップにつながらない単純作業の仕事(年収600万円)を比較してみる。ステップアップにつながる経験をお金を払って受講すると考えた場合、その受講料として200万円以上払ってもよいと考えるのであれば前者の400万円の仕事の方が価値が高いことになる。つまり単純な年収で比較するのではなく、年収+経験できる内容の価値で仕事を選んだ方がよいというのだ。
この話で思い出したのが、ウェブ進化論の梅田望夫氏。外資系経営コンサルタント会社で働きたいと考えた彼は、MBAも持たず英語もろくにできない状態であった。しかし「給料は最低年俸でよい」、「入社したら一生けん命勉強するから、今の英語力で判断しないでほしい」と懇願し最低年俸で入社した。
おそらくもっと給料の高いところで働くことは可能であったのだろうが、その時点の給料が低くとも、価値のある経験を積みいまや超有名人となっている。
私なら、年収+経験できる内容の価値に加えて自由に使える時間も考慮に入れたい。もっともどれぐらい残業するかは実際に勤務してみないとわかりづらいところではあるが。
労働時間がわかるのであれば、(年収+経験できる内容の価値)/労働時間、すなわち時給で比較するのもよいであろう。
また著者は、給料の高いところに転職するとそれに見合うアウトプットをだすことに注力し、新たな能力開発ができず価値が下がると言っている。
これも納得できる部分がある。自分の場合、今成果を出している仕事は、2,3年前に磨いた能力によるものである。そういう意味では、今も能力を磨いていなければ、進化の速い業界では2,3年後には出せなくなる可能性がある。
成果を出すために7割、能力開発に3割ぐらいの配分で仕事をするのが長期的にみると一番バランスがよいのではないかと考える。

0 Comments:
コメントを投稿
Home