現役の大学教授が書いた株式投資の方法。
私は株に関しては素人でほとんど知識がない。この手の本もほとんど読んだことがない。したがって他書との比較はできないが、この本は素晴らしかった。
何がすばらしいかというと、単に株価が上がるのか下がるのかを予想するのではなく、どこをどう分析してこういう結論になるかということを詳細に説明しているところがすばらしい。
この本を読めば、株に対する「分析の仕方」を学べる。
ちなみに、5銘柄の詳細分析をしているが予想はことごとくはずれている。執筆したのが2007年3月であったためサブプライムで大きく状況がかわったことが原因であろう。
この教授の方針は次になると思う。
自己資本比率とBPSが高い健全な会社で、かつPBRが低い(最低1.0以下)銘柄の13週移動平均線がマイナスからプラスに転じたタイミングで購入する。
今回知った用語
BPS: 一株純資産
PBR: 株価/BPS
EPS: 一株あたり純利益
以下は非常に参考になった株に対する考え方。
[AAA企業]
BPSが1500円以上、かつ自己資本比率が75%以上
「13週移動平均線の微分係数が-から+に転じるところが買い」
1. High PBR銘柄は、アンタッチャブル。
2. High PBR銘柄のPBRが1.0かそれ以上の時は、いくら安値だと思っても買わないこと。
3. その理由は、不意な業績悪化が発表されたら、株価は、それまでにないほど大幅な下げを演じ、PBRが0.5台~0.7台前半までうりたたかれることが多いから。
このように、EPSの値は、銘柄選別のための指標ではなく、買いと売りの株価を決定するための指標であると考えるのです。すなわち、「EPSの値が高いから、この銘柄を買う!」と考えるのではなく、銘柄選別は、あくまでも財務内容が健全である銘柄に絞り、それがPBRを基準にして割安になった時(PBRが0.5~0.9になった時)に買うと考えるのです。
個別ケース分析表に記載されている財務データと株価データの中でも、特にしっかりとにらむべき数字は
1. 「前期EPSの値->当期EPSの値->来期EPS予想値」の推移
2. 過去の安値と高値のPBRの値
3. 過去に安値と高値が付いた月とその周期

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