読書感想文

新刊、休刊、文学、専門書。
あらゆるジャンルの書籍について読書感想を書いていきます。
得意分野: IT関連技術書、ミステリー小説、ベースボール


2007/04/17

野球術 上 監督術・投球術

メジャーリーグの極意について、ポジション(役割)別に超一流の選手・監督から取材した記録。
上では監督術としてトニーラルーサ、投球術についてハーシュハイザーへのインタビューが中心になっている。
Three nights in Augustでトニーラルーサの考え方についてはある程度しっていたが、Three nights in Augustに書かれておらず興味をひいたものとしては、相手ベンチがサインを出すのをみてどのようなサインがでているかよむといったところだ。トニーラルーサはとにかく頭がよいなぁとつくづく思う。
投球術のハーシュハイザーは、ドジャースで連続イニング無失点記録をつくった投手である。20年ぐらい前であっただろうか、日米野球で来日したのを覚えている。あのときはたしか日本ハムの田村捕手がハーシュハイザーからホームランを打ったような記憶があるが...
ハーシュハイザーいわくやはりピッチングはコントロールとタイミングをいかにずらすかというところになるようだ。
ひきあいにだされる選手が1990年代の選手中心で、最近の選手が出てこないのが残念だった。
(古い本なので仕方ない話なのだが...)

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2007/03/03

three nights in August

2003年8月のセントルイスカージナルス Vs シカゴカブスの3連戦を中心に描かれたドキュメンタリー。カージナルスのトニーラルーサ監督を中心に、選手のエピソードなどを紹介している。

こ の本を知ったのは2006年11月。カージナルスが2006ワールドチャンピオンになった影響か、この本が映画化されるという情報を日本のニュースサイ トで知った。田口選手が絶賛しているラルーサ監督は野球選手 -> コーチ -> 監督という経歴であるにも関わらず弁護士資格を取得おり、前々から興味があったのでどうしても読みたくなったが翻訳本はまだ存在しない。私は今までまとも に分厚 い英語の本を読んだことがないし(ハードカバーで本編263ページある)、決して英語が得意なわけでもない。下手すると50ページぐらいで挫折するかもし れないなぁと思いつつそれでも買った。

2006年12月末から読み始め、本日読み終わった。200ページ以上は通勤電車の中で読んだ。ほ とんど辞書を引かず、概要がわかればよいやという考えで 読んだので、細かい部分はあまり把握できていない。でも充分おもしろさは伝わり、毎日楽しみながら読めた(1ページ読むのに5分ぐらいかかったが..)。

ラ ルーサ監督がどうやって弁護士資格を取ったかについては、冬場のオフシーズンに勉強して取得したようだ。彼は34歳でホワイトソックスの監督に抜擢され たのだが、まだ若かりし頃(アスレチックス監督時代)には、試合に負けた日に家に帰って娘さんをお風呂にいれているときにかんしゃくを起こしてしまい、そ れ以来娘さんが試合結果を気にするようになったそうだ。そしてラルーサはナイトゲームで負けて翌日がデーゲームの場合には、娘さんのことを気にして家に帰 らずに監督室で一晩過ごすなんてこともやっていたようだ。あとは、データを重視し、カウントに応じて1球ごとに守備位置の指示を出すことがあるという記述 が印象に残っている。

ダンカンピッチングコーチについても触れていたが、驚いたのは彼は現役時代キャッチャーだったそうだ。キャッチャーがピッチングコーチになるのもすごいことであるが、20年以上コーチを続けられるだけの結果を残してきている点もすごい。

田 口選手は入団2年目でマイナー中心の生活を送っていたのだが、カブスとの3連戦の時にはメジャーに昇格しており、第1戦の終盤に代打で出場している。代 打の打席は描写されており、相手投手のビデオ研究を熱心にしているというエピソードとともに約2ページにわたって紹介されている。田口選手のことに2ペー ジも触れていたのには驚いた。そして結局その打席は凡退したにも関わらず、高く評価されていたのがうれしかった。

現時点ではまだ英語版しかでていていないので、英語が苦手な人にはお薦めしづらい部分があるが、カージナルスの主要メンバーを知っていればある程度話の内容についていけるのではないかと思う。
個人的にはとてもよい作品であった。

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2007/01/08

何苦楚日記

セントルイスカージナルス所属のメジャーリーガー田口壮選手の2002年、2003年のブログに解説を加えて書籍化した作品。
3年前に出版され、現在は売り切れ状態となっている。どうしても入手したかったので出版社に増刷の予定がないか問い合わせたが、その予定はないとの回答があった。
そこで古本屋を数件回ったがおいていない... 結局amazonのマーケットプレイス(古本)で入手することができた。
私が田口選手のブログを読み出したのは2004年。ようやくメジャーに定着した年であった。彼の文章は関西人らしく最後にオチをつけることが多く、すばらしい文章構成力であった。また野球や生活面での苦労も伝わってき、非常に親近感を覚えた。
そんな彼が遂にワールドチャンピオンに輝き、このオフはメディアへの登場回数も多かった。ほとんどの番組を録画し見たが、メジャーに定着するまでの渡米当初の苦労話などを聞いてどうしてもこの何苦楚日記が読みたくなり、やっとの思いで入手できた。
当 然のように一気に読んだ。1年目開幕メジャーに選ばれずマイナー(3A)におちたこと。またシーズン途中に3Aから2Aに移動させられたこと。プロ野球 で10年活躍したスター選手であれば怒って辞めてしまいそうな状況での彼の考え方というのが、野球に関係ない普通のサラリーマンであっても非常に参考にな ると思う。少なくとも私は非常に感銘を受けた。何かつらい状況に陥ったとき、この本を読めば勇気付けてもらえる気がする。
本文の最後で、長男(寛 君:ワールドチャンピオンになったときに抱かれてグランドにいた子供)をアメリカで生むか日本で生むか(アメリカで生めば将来アメ リカ市民権を選択できるが...)といった点について、なぜ周りの意見に従わず日本で生むことにしたかという点については、田口選手らしい考え方が述べら れていて良かった。また命名についての熱い思いについて触れるとともに最後にきっちり笑いをとるあたりさすが田口選手!と思わせる作品であった。
メジャー野球のバックグラウンドがないと一部理解しにくい面もあるが、基本的には誰が読んでも楽しめるであろう超お薦めの作品である。(といっても簡単には入手できないでしょうが....)

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